スプーンというルアーの美しさに魅せられ、『海でスプーン釣り』というマイナーな釣り方にこだわる私の試行錯誤ブログです。

2015年5月23日土曜日

冬場の苦闘

久しぶりの更新となりました。
初めての方も、そうでない方も、こんにちは。スプーン親父です。

ここ2〜3ヶ月、仕事の方が忙しくてなかなかブログを書く気になれなかったのですが、ようやく落ち着いてきたところです。

まぁ趣味ブログですから、まったりマイペースにいきたいと思いますので、宜しくお願いします。



では本題!

今回はブログ休止していた今年1月〜2月の真冬シーズンの釣行についてお話します。


冬場の私のターゲットは根魚。
阪神エリアでも、この時期メバル、カサゴ、アイナメ、アコウあたりが釣れているという情報を某釣具店のホームページで入手していたので、期待も高まります。



問題はどこで釣るか。

釣果が良さそうなのは間違いなく神戸方面でした。特に神戸港と兵庫突堤はメバルの釣果も挙がっており、昨年末の故郷鳥取でのメバリング釣果もあって行きたくて仕方がありません。


しかし!神戸は遠い。

我が家のルールでは、私が釣りに行ける時間は『子供就寝後〜0時頃まで』です。

準備して家を出発出来るのは大体20時半くらいなのですが、神戸まで行こうと思うと往復で2時間の移動時間がかかりますので、釣りができるのはたったの1時間半・・・。

移動時間の方が多い釣行となると、釣れなかった時の精神的ショックが大きいです。

ただでさえ魚の活性の下がる真冬の渋いシーズンなのに、そんなリスキーなことは出来ません。


ならば私はどうすれば良いのか。


近場で良さそうな場所を開拓するしかないでしょう!


家から30分以内に到着出来る釣り場という条件をつけると、選択肢は鳴尾浜・甲子園浜・西宮浜・芦屋浜の4エリアに絞られます。

鳴尾浜と甲子園浜は私にとって未知のポイントですが、地形的にはあまり良くなさそう。

西宮浜はケーソンにテトラがありましたが、根魚が居そうな雰囲気をあまり感じませんでした。


ならば芦屋浜!


というわけで、まずはいつも通りの釣り場紹介から。


芦屋浜は、西宮浜と同じく人工島で、一部を除けば東西南北ほぼ全てのエリアで竿を出すことが可能な素晴らしい場所です。

駐車場も充実しており、車横付けこそできないものの、各駐車場が釣り場のすぐそばにあるっていう所も良いですね。

一番人気は南側の岸壁で、通称『ベランダ』と呼ばれています。
足場がよくて柵もあり、ファミリーにも人気のある釣り場です。
昨年夏に嫁さんと子供を連れてサビキ釣りしたことがあるのですが、小アジや小鯖がよく釣れました。

西側と北側は石畳地帯で、東側は石畳とベランダから続く岸壁が半々くらいの割合となっています。



さて、今回は根魚狙いなのでストラクチャーがある方が有利と思い、西側の石畳をポイントにする事にしました。

西側の中でも潮通しの良さそうな南寄りのエリアでスプーンをキャスト。


昨年末に地元でのメバル釣りで習得した、『遅すぎないリトリーブ速度』と、『フォール重視の攻め』を駆使しますが、なかなかアタリがありません。

更に私を困らせるのが根掛かりと海藻です。

石畳で底を狙っているので根掛かりが多いのは仕方ないのですが、予想外だったのが藻の存在。

海面にライトを当てても底の方がよく見えないのですが、どうやら岸から数メートル先のところに藻が生えているようで、しかも草というより人間の髪の毛のように細くて長い形状をしており、非常に気色悪いです。


しかも何箇所か場所移動してみたのですが、どこに行っても石畳地帯には藻がはえているようで、ちょっとショック・・・。

藻と寒さに耐えながら、タナを変えたり、スプーンの色や重さを変えてみたりしてみたのですが、結局状況を変えることは出来ませんでした。


次の週も、その次の週も芦屋浜の石畳に通ったのですが、一向に釣れる気配なし。


年末のメバル連チャンでせっかくスプーニングに自信をつけていた私でしたが、その自信は一気に崩れていきました。


芦屋浜に魚はいないのか?


挙句にはそんなことまで考え始めてしまい、こりゃあいかんと思い切って気分転換する事に。


そこで登場するのが『ぶっ飛びロッカー』!

そう、ワームのフロートリグです。


以前、西宮跳ね橋の釣行記事でも紹介したこの仕掛けですが、あの時見事に私に小チヌをゲットさせてくれた、頼れる秘密兵器です。


0.4gの軽量ジグヘッドにガルプのベビーサーディンをセットし、ぶっ飛びロッカーで表層フワフワリトリーブ!


これで釣れなきゃ私の素人スプーニングで釣り上げるのは更に困難でしょう。


出来る限りの遠投から、数分かけてリールを巻き上げます。
潮は横方向に向かっており、フロートはゆっくり流されて岸に近づくので、最終的には岸際を引いてくるような感じです。


数投後。


ブルッ!


岸際リトリーブ中に何かがバイトしてきました。


やはり芦屋浜に魚は居る!


今度は岸際に沿ってキャストし、さっきと同じコースを引いてきました。


ブルルッ! ブルルルル!


向こうアワセですが見事にフッキング。


引き上げてみると・・・




なんとタケノコメバル!人生初ゲット!


サイズは12cmくらいで引きも弱く、ファイトを楽しむことは出来ませんでしたが、それでも久々にお目にかかれたお魚に満足です。


そして、スプーン連敗続きで釣り場に対し懐疑的になっていた気持ちも吹っ切れました。

釣れないのは魚が居ないからじゃない。

まだまだ私のスプーンテクニックが足りないのだと。


ほどよく気分転換も出来たところで、この日は納竿としました。



最後に今回の振り返り分析。

今回ぶっ飛びロッカーで釣れたのは、おそらく岸際の水深50cm未満のエリアをスローで表層引きするという攻め方がマッチしたからだと思います。


しかし、金属製のスプーンで表層を引こうとするとある程度のリトリーブスピードが必要であり、上記のような繊細なスローアクションを実現するためにはひと工夫が必要です。



そこで、思いつく案を書いてみます。


①可能な限り軽くて大きいスプーンを使う

元々スプーンは、同じ金属製のメタルジグと比べてフォールスピードは遅めです。
その理由は、スプーンは水中の抗力を利用してアクションするよう作られているのに対し、ジグは高速巻きに対応するために水中の抗力を小さくするための形状で、比重も大きめに作られているからです。

水中のフォールスピードは、大まかにいえば質量と体積と材質(密度)で決まります。係数は違いますが基本的な考え方は空中と同じです。
つまり、軽くて体積が大きいほど沈みにくいのです。


②ラインをPEにする

釣りの書籍やサイトをご覧になられている方はよくご存知だと思いますが、ラインの材質にも『沈みやすさ』があります。
私がライトゲームで使用しているのはフロロカーボンラインで、一般的なラインの中では最も水に馴染みやすい(沈みやすい)材質となっています。

一方で、最も水に馴染みにくいのがPEラインです。それ自体が水よりも比重が軽いため、言わば浮力体としての役割を果たしてくれると言えます。(もちろんですがフロートのような高浮力を期待してはいけません)


③フロートを通してみる

実は個人的に一番試してみたいのがコレ。
大好きなぶっ飛びロッカーと、大好きなスプーンの融合なんて、考えただけでもワクワクが止まりません。

でも、意外と現実的な組み合わせではないかと思っています。
と言うのも、私が感じるスプーンの強みとは

【遠投】
【フラッシング】
【フォールアクション】

の3つだと思うからです。

①の案は、表層スロー引きと引き換えに遠投力を犠牲にします。
②の案は、それ単独では表層スロー引きを実現することは出来ません。

しかしこの③の案なら、遠投力を強化しつつ、常に表層にレンジキープできるので、スローにもファストにも対応できるのです。

また、3g未満のスプーンなら多分そのまま流用できるので、メバルロッドならぶっ飛びロッカーFの3.5g(500円くらい)を買い足すだけで実現可能。
私にとってこのコストメリットは大きい!


更に言えは、スプーンのフラッシングを活かすためには光量も不可欠です。
昼間とは違い、西宮近辺の夜の光源と言えばぼんやり光る常夜灯や、橋から漏れる僅かな光くらいです。
この光を上手く利用するためには、表層を狙う方が有利なのは言うまでもありません。


期待も高まったところで、次回釣行の際にはぶっ飛びロッカー買って試してきたいと思います!


ちなみにあと2回分は記事ネタが余っていますので、フロート➕スプーンの報告は次の次の次くらいの記事になると思いますが、ご了承下さい。

それではまた!



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1 件のコメント:

  1. はじめまして。スプーン特化サイトTailSwing運営している藤井と申します。
    いきなりの失礼、お許しください。

    検索でこのサイトにたどり着きました。
    もしよろしければ、当サイトに寄稿してはいただけないでしょうか。

    まずはサイトをご覧いただき、ご興味持っていただけましたら以下メールにご連絡ください。
    よろしくお願いいたします。

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